ある男が、親友の家を訪ねてごちそうになり、酒に酔って眠ってしまいました。
ところがその親友は急用で出かけることになってしまったので、
寝ている友人を起すのも気の毒と思い、貧乏している友人のために
高価な宝珠を着物の裏に縫い付けてでかけたのです。
目を覚ますと親友がいないので、男はその家を立ち去ったが、
その後も相変わらず貧乏生活を繰り返していました。
しばらくして、その男は親友と偶然道で出会ったのですが、
親友はその男の身すぼらしい姿を見て驚いた。
親友は、男に言いました。
「なぜ、今もこんな貧乏暮らしをしているのだ。
君が楽な生活ができるようにと思って、このとおり高価な宝珠を
着物に縫い付けておいたのに。
さあ、これを売ってお金に換えなさい。不自由のない生活が
できるから。」
『法華経』より
この説話から読み取れるのは、
神は我々人間をいつでも助けよう助けようとしているのですが、
私たちは、日常生活を送るのに忙しく、自ら神の助けをシャットアウト
してしまっていること。。。
また、人間には、無限の実相の力があるにも関らず、
宝の持ち腐れ状態にあるのを表現しているのでございます。
さあさあ、今すぐ、衣に縫い付けられた宝珠を見つけることです!
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