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通過儀礼 :: 2010/07/14(Wed)

日本の神話や伝説には、世界の各地の神話となぜか共通点が多いことは、
皆様ご承知の限りでございます。
火のないところに煙が立たないように、単なる空想妄想作り話が
これほどまでに奇妙な一致を見せ、世界中に広がっているのは、
何らかの理由があるわけです。


「葦の籠や船に入れられ河に流される」という伝説があります。



1400年頃記された「風姿花伝」という書物には、
聖徳太子の影のブレーンである超有名な泰河勝(はたのかわかつ)の
出生伝説が書かれてあります。

川に壺が流れてきて、それを拾って中を見ると
見目麗しい赤ん坊がおり、その後その子は宮中で育てられたという

「河勝」とは、拾われた赤子であるという伝説から付けられた名前だそうです。



蛭子神も同様の展開を見せます。

イザナギ・イザナミの国生み神話にも、
神の御柱を建て、新婚生活に入ったとき、
御柱をイザナミが右から回って、イザナギが左から回ったところで
イザナミが「まあ、素敵な美男子よ!」と先に声をかけてから、
夫婦の交わりを結んだ為、蛭子神が生まれたのですが、

夫婦は、子どもと認めず、葦の葉舟にいれて流し、その後、
摂津国・西宮に流れ着き、夷(えびす)三郎に救われ、
ご存知のように西宮神社の祭神エビス様と祀られるのであります。


ちなみに、元伊勢のひとつである京都府宮津市にある籠神社に伝わる伝承では、
代々宮司を務める海部氏に伝わる高祖は、饒速日命(ニギハヤヒ)でありますが、
別名を蛭子神であり、葦の駕籠に入れて流され、こちらは淡路島に流れ着いたと
いうことになっております。




また、山幸彦・海幸彦の有名な龍宮型神話でも、
山幸彦は、潮椎の神が葦を編んで作った舟に乗り、渦潮に引き込まれ
海底の宮殿にたどり着くといった展開が見受けられるのであります。

山幸彦は、日子穂々出見命(ひこほほでみのみこと)であり、
別の名を火遠理命(ほおり)といいます。


山幸彦は山で狩猟をして暮らし、海幸彦は海で漁をして暮らしていた。
ある日、山幸彦の提案で二人は弓と針を取り替えて漁をした。
山幸彦はそのとき、兄の釣り針をなくしてしまった。
兄に責められて泣いていると、潮の流れを司る潮椎(しおつち)の神に
理由を問われる。

山幸彦が理由を話すと潮椎の神は葦を編んで船を作り、このように言う。
「さあこれにお乗りなさい。私が押し出せばよい潮路に乗ることができます。
そのままいけば海神である綿津見の神の宮殿につきます。
その宮殿の桂の木に登って待っていれば海神の娘が助けてくれることでしょう。」

山幸彦が船に乗っていくと、船は渦潮の中に引き込まれ海底の宮殿に到着する。
山幸彦は海神の娘と恋に落ち、兄の釣り針を探してもらう。
さらに潮干玉・潮満玉という水を自由にコントロールできる玉をもらい、
その玉の力で兄を服従させて王位に就いたのでございます。

umiyama


日本の神話や伝説の数々は、原始基督教徒や景教徒であった渡来人によって
旧約聖書の逸話が盛り込まれ創作されています。




旧約聖書には
赤子のとき葦の籠に入れられ河に流されて、エジプトの女王にすくい上げられた
というモーセの逸話が記載されていますが、
「景教」の研究で有名な佐伯好郎博士によると
モーセという言葉は、そもそもヘブライ語で
「すくい上げる」という意味であるそうです。




また、モーセとそっくりな経歴を持つ歴史上の人物
紀元前2350年~前2100年代のアッカドという国の王サルゴンも
やはり、生母が葦の舟に載せて河に流して拾われた子どもであるといわれています。





これらの奇妙な一致の元ネタは、オリエント全域において
太陽神としての通過儀礼として、河に流される儀式が重要視されていたのです。

太陽神は、船に乗って冥界行き、再び復活するということの象徴であります。

太陽神の化身であるエジプトのファラオが、死んで天上で復活するときに
乗る船は、「太陽の船」でございます。

従って、葦の籠や舟で流されるのは、太陽神であることの証であり、
一度死んで、復活するといった通過儀礼なのでございます。
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