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浦島伝説考 :: 2010/12/19(Sun)

丹波に伝わる浦子伝説は、『日本書紀』にも記録が残されています。


『日本書紀』雄略二十二年七月の条

秋七月に、丹波国の余社郡の管川の人、瑞江浦島子、船に乗りて釣す。
遂に大亀を得たり。便に女に化為る。是に、浦島子、感りて婦にす。
相逐ひて海に入る。蓬莱山に到りて、仙衆を歴り観る。別巻に在り。



丹波国余社郡(京都府宮津市)の瑞(水)の江の浦島子なる人物が
船に乗って釣りをしていた。すると大きな亀を得て、この亀が女人に化けた。
浦島子はこれを妻として海に入った。蓬莱山に辿り着き、仙人たちと巡り会った。
詳しいことは別巻に記してある。


ちなみに、別巻と記載されていますが、存在しません。





浦の島子という人物は、丹後では、三ヶ所に出生の記録があり、

一つは、与謝半島の北東部筒川村であり日下部首の出身

二つ目は与謝半島の西北部の網野村であるとし、名を水江浦島子と呼んで
日子イマス王(祟神天皇と兄弟)と同じ出身

三つ目は、与謝半島の西北部の浅川村の出身


と伝えられています。





丹後風土記によると浦子は亀姫に誘惑され、龍宮城へ向かいますが、
生きながら常世に行くためには、一度儀礼的に死ななければいけません。


龍宮城に行くため亀舟に乗るということは、死と再生の舟であり、
亀舟は、海の子宮の象徴であり、浦子は、一度胎児になります。


同じように日向の海幸彦山幸彦のホヲリ神話でも
山幸彦は、目のつんだ小さな籠目舟に乗って海神の宮殿へ向かいます。




それが『カゴメ歌』です。


カゴメ カゴメ

籠の中の鳥は、いついつ出やる

夜明けの晩に

鶴と亀はすべった

後ろの正面だあれ



子どもが輪になって鬼の周りをカゴメ歌を歌いながら回りますが、
子どもの輪は、亀舟(籠)であり死を象徴しています。

そして、鬼の子は、目を閉じ、しゃがむことで胎児になっているのです。

籠の中の鳥は、浦島であり、亀姫と夜明けの晩に
性の交わり(すべる)をするのであります。
性愛も死と同意語でございます。


この歌に登場する胎児と死者は
無限の死と再生の連鎖を表現しているのです。




『古事記』にも浦島もどきが登場しています。

初代神武天皇が九州からヤマトに向かう途路、速吸門(豊予海峡)において
釣り竿を持った人が亀に乗って、羽ばたくようにしてやってきた。

神武天皇はこれを呼び寄せて名を問うと「国つ神ぞ」と応えた。
珍彦(うずひこ)別名を椎根津彦(槁根津日子)といい、「倭国造」の祖
海路をよく知っているということなので、先導役として仕えた。




浦もどきは、亀に乗って、羽ばたくようにして
やってきたと記載されていますが、

羽ばたく人は、浦島であり、海鵜(常世の鳥)の羽ばたきは、
亀姫との交わりを表現しています。


海鵜と亀の交わりは、海の豊穣を表し、常世の使者でもあります。



龍宮城の門をくぐる前に、七人の童子であるすばる星と
八人の童子のあめふり星が挨拶にきます。


これらは、冬の星座であり

七人の童子であるすばる星は、プレアデス星団
八人の童子のあめふり星は、ヒュアデス星団

この順序で次にくるのは、オリオン座ですが
オリオン座は、日本では神門(かむど)と呼ばれています。

浦子は、神門をくぐり龍宮城に入城するのです。




次に、故郷に帰る浦子が渡される玉手箱ですが、中には
常世の女神の真珠である白玉真珠が入っています。


同じように山幸彦も海神から潮満珠と潮乾珠を授けられます。


人間(男)が見てはいけないものであり、潮汐作用の霊力の象徴であり、
海の潮汐作用や女性の月経とか受胎をつかさどります。



子が持っていた玉手箱はその後
『先代旧事本記』の伊勢神宮発祥に関する記述に登場します。

玉手箱は伊勢に行って猿田彦大神がじっと守っていた。
そして通りがかった天皇家の巫女、倭姫命の前に現れて玉手箱を差し出し、
「ここに三種の神器が入っております。どうぞ」といって渡したという。



次に続きます。

参考文献 日本神話のコスモロジー 平凡社 杉浦康平
     古代ユダヤ人と聖徳太子の秘密 日本文芸社 月海千峰
     かごめ歌の暗号 東京書籍 関 裕二
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